【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「そ、そうなんだ……」


でも、これ以上は詳しく聞かないほうがいいよね。もしそうじゃなかったらショックだし……なんて思ってたら。


「どんな子か知りたい?」


なぜかそんなふうに聞いてきた玲くん。


「……うんっ」


もちろん知りたい気持ちは山々なので、おそるおそる頷く。


ドキドキと胸の鼓動が高鳴って、そわそわして落ち着かなくなる。


すると玲くんはこちらをまっすぐ見据えながら、静かに語り出した。


「俺の好きな子は……すげー可愛くて、ちょっと天然で、優しい子」


「へ、へぇ……」


「去年の夏頃かな、俺、ちょっと風邪ひいてて、電車で咳が止まんなくなったことがあって。その時、その子が俺にのど飴くれたんだよね」


「え……」