【完】溺愛したいのは、キミだけ。

やだ私、勢いで聞いちゃったよ。どうしよう。


「あ、べ、べつに、答えたくなかったら答えなくても……っ」


「いるよ」


そしたら思いがけない返事が返ってきて、ドキッと心臓が跳ねた。


う、ウソ。いるんだ……。


どうしよう、全然知らなかったよ。


だけど、衝撃を受けたのと同時に、少しだけ期待してしまった私。


ふと、今朝美羽から言われた言葉を思い出す。


『神城先輩も絶対コトちゃんに気があると思うよ』


そんなわけないとは思いつつも、どこかでそうだったらいいのになんてことを思ってしまった。


だって、今日だって玲くんは、こうやって映画に誘ってくれたし、さっきだって手を繋いでくれて。


最近優しくしてくれることばっかりだから、やっぱりちょっと特別だったりするのかなって期待しちゃうよ……。