【完】溺愛したいのは、キミだけ。

映画館を出たあとは、そろそろお昼にしようということになり、館内にあるイタリアンレストランに二人で入った。


美味しいパスタを食べながら、先ほどの映画の感想を語り合う。


「映画、面白かったね」


「うん。ラストもどんでん返しっぽくて、けっこう面白かったな」


「もう私、めちゃくちゃ感動して、最後はボロボロ泣いちゃったよ。キャラがみんないい人ばっかりだったし、一途な男の子って素敵だなぁって思っちゃった」


目を輝かせながら話す私を見て、玲くんがクスッと笑う。


「はは。たしかに琴梨、すげぇ泣いてたよな」


「うん。私、元から涙もろくて。玲くんは泣かなかった?」


「いや、俺も感動したけど、うるっとしたくらい。映画とかではめったに泣かないから」


「えぇっ、そうなんだ。でもたしかに、私も玲くんが泣いてるところってあんまり想像できないかも」


「男はあんま泣かないだろ」


「そっかぁ。じゃあたとえば、どんなことがあったら泣くの?」


気になってさりげなく聞いてみる。