【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「ぐすっ、うぅ……っ」


どうしよう。涙があとからあとから止まらない。


映画のラストシーンを見ながら、ボロボロと号泣する私。


この作品、最初は明るくてクスッと笑えるようなシーンが多かったけれど、途中から目が離せない怒涛の展開が続き、ラストでヒーローの男の子が一途な想いを伝える場面は涙なしでは見れなくて、感動のあまりボロボロと泣いてしまった。


元から涙もろいほうだけど、まさか、こんなに泣けるなんて。


せっかくのメイクも全部とれちゃいそうだよ。


その後、楽しみにしていたエンドロールでは、無事カケルくんの名前を確認できたけれど、余韻がすごくて涙でちょっとぼやけて見えてしまったくらい。


上映が終わったあともいつまでもぐずぐず鼻をすすっていたら、そんな私の顔を、隣に座る玲くんが覗き込んできた。


「大丈夫? 号泣してたみたいだけど」


「だ、だって……めちゃくちゃ感動して……っ」


「ふっ。すげぇ顔」