【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「ごめんね、待った?」


「いや、さっき着いたばっか」


玲くんはそう言うと、立ったまま私の姿をじーっと見つめてくる。


「……ん? どうしたの?」


不思議に思って問いかけたら、彼は頬を手で掻きながらボソッと呟いた。


「なんか、いつもと雰囲気違うなって」


「そうかな?」


確かに今日はいつもより頑張ってメイクをして、新しく買ったワンピースを着て、ちょっぴり気合いを入れてきたつもりだけど、玲くんもいつもと違うって思ってくれたのかな。


「可愛いじゃん」


「えっ!」


思いがけず嬉しいことを言われて、一瞬にして顔がかぁっと熱くなった。


「あ、ありがとうっ」