【完】溺愛したいのは、キミだけ。

そして、あきらめたように一言そう告げると、二人はすぐにその場から去っていった。


よ、よかったぁ。いなくなった。


ホッとして胸をなでおろすと、隣にいた玲くんもまたホッとしたようにため息をつく。


「……はぁ、焦った」


「あのっ、ありがとう、玲くん! 助けてくれて」


すぐさまお礼を言ったら、玲くんにコツンと頭を叩かれた。


「バカ。離れるの禁止って言っただろ。さっそく絡まれてるし」


「ご、ごめんねっ」


「そんなカッコで一人でウロウロしたらマジで危ねぇから。もっと自覚しろよ、自分が目立つってこと」


えっ、自覚?


「さっきから琴梨のこと見てる男いっぱいいるんだよ」


「そ、そうなの?」


「うん」