【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「その彼と急にそんな仲良くなるとか、琴梨ったらすごすぎるから。さすがの神城くんも、琴梨の可愛さにやられちゃったのかね~」


「えぇっ! いや、そういうのじゃないと思うよ。色々と偶然が重なっただけで……」


「わかんないじゃーん? これでもし向こうも琴梨のこと気に入ってたら、恋になっちゃうかもよ? だって、あれだけイケメンでスポーツ万能で秀才っていう三拍子そろった完璧男子なのに、性格も優しくて、さらにはカケルくんに声が似てるんでしょ。彼氏にしたら最高じゃん」


沙穂ちゃんの言葉を聞いて、自分でもちょっと考えてしまう。


たしかにカッコよくて優しくて、声まで大好きなカケルくんとそっくりだなんて、そんな人他になかなかいないよね。


「う……それはまぁ、そうかもしれないけど」


だけど、玲くんが私のことをそんなふうに思ってるとは限らないし。


「そろそろカケルくん卒業して、リアル男子の神城くんに乗り換えたほうがいいんじゃない?」


「いや、乗り換えるってそんなっ! それとこれとは別だよ。もし好きな人ができても私、カケルくんを卒業なんてありえないから」


「あ、そうなの?」


「うん」