いつかは声だけじゃなくて、俺自身を好きになってもらえるようにすればいい。


だから少しでも俺のことを知ってもらえるように。彼女のことをもっと知れるように。


何か約束を取り付けるしかないよな。


ヒビ割れたキーホルダーを見ながら、そう思った。


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