【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「あの、私も神城くんのこと、一応知ってるよ。頭良くてイケメンでモテモテだって友達が言ってたから」


なんて、沙穂ちゃんの話を思い出してそう告げたら、神城くんは苦笑いした。


「……はは。一応ってなんだよ」


「特進科ってめちゃくちゃ頭いいんだよね? すごいね」


「べつに言うほどすごくねーよ」


それにしても、クールな人だなぁ。


私が明るく話しかけても、彼のテンションは常に一定というか。どちらかというとふてぶてしいというか。


「あ、っていうか……」


するとそこで、何か気が付いたように声を上げ、イスから立ち上がった神城くん。


そして私の目の前まで歩いてきたかと思うと。


「ずっと気になってたんだけど、ヘアピン取れかかってる」


「えっ」