【完】溺愛したいのは、キミだけ。

放課後、帰りの支度を終えた私は教室を出ると、そのまままっすぐ下駄箱へと向かった。


これから翠くんと一緒に帰る約束をしてるから、急がなくちゃ。


下駄箱に到着すると、そこにはまだ翠くんの姿はなかったので、壁にもたれて彼のことを待つことにした。


翠くん、まだかな。


一応連絡しておこうかなと思い、【下駄箱で待ってるね】との短いメッセージを一通送る。


そのままスマホの画面を見つめながらボーっと待っていたら、ついまた色々と考えてしまった。


先ほど女の子たちに言われた言葉や春田さんのことを思い出すと、どうしても暗い気持ちになってしまうけれど、こうして彼と一緒に帰れるのはやっぱりすごく嬉しい。


翠くんが変わらず私に優しくしてくれることに、救われている。


釣り合わないかもしれないけど、無謀かもしれないけれど、彼のことを好きだって思う気持ちは止められないんだ。