【完】溺愛したいのは、キミだけ。

「でさぁ、昨日も顧問の飯島の説教タイムが長引いてなかなか帰れなくてさ~」


朝の休み時間、いつものように席で江奈ちゃんの話を聞く。


江奈ちゃんは最近部活でストレスが溜まっているらしく、ちょっとご機嫌斜め。


「先輩たちは一生懸命やってるのに、飯島の奴、たまに顔出すだけでえらそーにしてんのが腹立つんだよね~」


「そうなんだ。ちゃんと見てないのにそんな頭ごなしに怒られたら嫌だね」


「でしょ~?」


江奈ちゃんの部活の愚痴をウンウンと頷きながら聞いていたら、その時ふと教室の入り口のほうから、可愛らしい呼び声が聞こえてきた。


「翠先輩ーっ!」


えっ……?


その名前にピクッと反応して、声がしたほうに顔を向ける。


すると、そこに立っていたのはなんと……先日グラウンドで見かけた、サッカー部の美少女マネージャーの春田さんだった。


ウソッ。どうして彼女がここに?


部活の件で用があってきたのかな。


「あ、春田」