【完】溺愛したいのは、キミだけ。

慌てて差し入れの入ったドラッグストアの袋から、ドリンクゼリーを一本取り出し、彼に渡す。


「はい。これなら飲めるかな?」


そしたら翠くんは受け取った瞬間、またクスッと笑った。


「ヒナってほんと、面倒見いいんだな」


「え、そうかな」


「うん。そういうとこ、好き」


ウソ。好きって……。


ドキッとして顔を上げると、彼はドリンクゼリーのふたを開け、ゆっくりと飲み干す。


「あー、美味い。冷たくていいな、コレ」


そして、「ごちそうさま」と口にすると、ベッド横のゴミ箱へとその容器を捨てた。


「なんか、ヒナが来てくれたおかげで急に元気になった気がする」


「ほんと? よかった」


たしかに彼の言うとおり、最初見た時よりも元気そうに見えてちょっと安心する。


「でも、横になってたほうがいいよ」


「そうだな。そろそろ寝るか」


そう言って布団に入る翠くん。


そのまま彼は横になると、片腕を額に乗せた。


「あ、そうだ。私、冷却シートも買ってきたの」