【完】溺愛したいのは、キミだけ。

すると次の瞬間、翠くんが私の右肩の上にもたれかかるように、自分の頭をのせてきて。


「……ヤバい。嬉しすぎるんだけど」


その触れた部分が熱くて、ドキッとする。


「だ、大丈夫っ? ごめんね、辛いのに家から出てこさせちゃって。私、すぐ帰るから、この差し入れだけ……」


私がそう言って帰ろうとしたら、ギュッと腕を掴んでくる翠くん。


「ダメ」


「えっ?」


「大丈夫じゃないから、部屋まで連れてって」


そんなふうに言われたら、帰るわけにいかなかった。