ニーナちゃんと過ごした翌日も準備に勤しんでいると教室の扉が開き、王妃様とその後ろから新しい人々が見える。

 「ハルナ、だいぶ準備が進んだわね。今日はここの園の先生をお願いしたメンバーにも準備に参加してもらうために連れてきたわ」

 そこに並んだのは、子育てがひと段落した世代に見える王妃様に近い女性が一人と、私より少し上のような女性が二人に、同じような世代の男性が一人だった。

 「初めまして。ハルナと言います。ここの開園準備と最初だけお手伝いで来ています。よろしくお願いします」

 挨拶をした私に、並んだ美形ぞろいの先生方は微笑んで答えてくれた。

 「初めまして、ここの先生をまとめるように言われています。キャロルと言います。ハルナ先生よろしくお願いします」

 「私はマロンです」

 「私はミューナです」

 並んでた女性陣が次々に挨拶をしてくれて残るは男性のみ。

 「ここで子ども達のご飯とおやつ作りの担当になる。フレイだ」

 にこやかな男性は元々は王宮の料理人だという。
 しかし、奥様の出産も近く早めに帰れるようにならないか相談したところ保育園担当への移動となったらしい。

 穏やかで優しそうなフレイさんと、ほかの先生方も優しそうでホッとする。

 「では、今日からよろしくお願いします」

 部屋の飾りつけの説明をして、みんなで手を動かしつつ私はフレイさんと給食の内容について相談もする。