メッセージの返信はすぐにきた。

「ドラムは5年くらいやってるよ、どんなバンドしてるの?コピー?オリジナル?」

「まだちゃんとは出来てないんだよね、最初はコピーをやってみようかなって思ってるよ」

「了解です、誰のコピーするの?」

「まだ決まってないけど、椎名杏とかやりたいなって思ってる」

「いいね、橋本さんて何組?」

「5組だよ!白石さんは?」

「私は10組だよ、放課後ちょっと話しませんか?」

「いいね、話そ!」

私は放課後に話すことまでこぎつける事に成功した。楽しみだ、この先一体どうなるのだろう。楽しみだ。

「須藤さん青田さん、放課後少し時間ある?白石さん入れて少しはなしたい!」

「いいね、会ってみたい、今日だよねあ?」

「うん、今日!」

「私も今日少しならいられるよ」青田さんが言った。珍しい、今日しかない。今日皆んな集まれる。

「放課後集まろう」

「うん、いいね」

私はお弁当をかけ込んだ、美味しい。すべてが幸福に感じた。

放課後までは時間はあっという間だった。早かった。

私は放課後ひとみんが指定した場所に向かった。一階のエレベーター前の広場だ。

私たちは3人でその場所に向かった。

そこに着くと。制服の上から茶色いカーディガンを着る萌え袖でショートボブの女子がいた。かわいい。女子の私でも思う。おそらく男子にもモテるだろう。

「ひとみんさんですか?」

「はい」初対面はすごい破壊力だった。何となく直感でこの人だと分かった、勝手に運命の出会いだと錯覚した。

「はじめまして橋本です、よろしくお願いします」

「はい、白石ひとみです、よろしくお願いします」初めての会話はどこかよそよそしかった。

「須藤えみかです、えみちゃんって呼んでね」

「青田です、よろしくお願いします」

「は、はい」萌え袖の女は照れくさそうにそうはいとだけ答えた。

「ドラムどれくらいやってるの?」須藤さんが聞いた。

「五年くらいやってる、ます、はい」

「え、すご」

「何の曲やろうか?」私が聞いた。

「え、うん、何でもいいよ、合わせるよ」

「んーじゃあ椎名杏やってみようよ、どう?」

「私はいいよ、何の曲?」

「んー理性」

「知ってる、いいよやってみよう」

「私も知ってる、いいよやってみよう」須藤さんも知ってるようだ。

「んー私知らないな、でもいいよ、やってみよ、みんなに合わせるよ」青田さん」が答えた。

「いつ集まる?」

「来週はどう?」

「来週なら水曜日なら大丈夫だよ」青田さんが答えた。ありがたい正直青田さん以外は予定を合わせやすい。

「うん大丈夫だよ水曜日大丈夫だよ」ひとみんが答えた。

「私も大丈夫だよ」

「私も」私は鼓動が上がっているのが分かった。またこのメンバーで宇宙を作ってみたい。

「分かった、水曜日に集まろ」私は慣れないリーダーシップを使う

「どこのスタジオ行くの?」

「プリプリかな」

「いいね、私よく行くよ、てか他に叩ける場所なんてないんだけどね

「Ok来週の水曜日にプリプリに集合でよろしくお願いします、曲は椎名杏の理性ね、ちょっと難しいけど初合わせなので気楽にやりましょう」

うん。楽しみだ。どんな事が起きるだろう上手く行くといいな。

ひとみんは大きなあくびをした、もう眠たいようだ。

「今日はもう帰ろうかメッセージだけ交換」しておこう。「うん」「はい」

これで全員のグループができた。

私は満足だった。どんな音楽になるだろうか楽しみで寝れなそだ。

私たちは高揚感に包まれて。未来の話ばっかりはなしていた。

何時間話しただろう。やっと解散になったが口惜しくまだ話したいと思っていた。

まあ連絡先は手に入れたスタジオの予約も入れた。完璧だ。胸が高まる。

家までの道はスキップで帰りたい気分だった。