いよいよ、先輩たちの大会の日。
一回戦目だけでもせめて勝ち進んでほしい。
私の家庭では誰も野球を観る人がいなかった。
そのため、私自身、ルールなどもよく分からず、中学時代にソフトボールをしていたりこちゃんが頼りだった。
球場まで応援に来た私たち。
そこには私たちの学校から先生や生徒が何人も応援に来ていた。
水谷先輩はキャッチャー。
キャッチャーは全体を見渡して、的確に素早くみんなに指示を出す。
部長として頑張っている先輩は、キャッチャーとして適任者だと思う。
祈る思いで胸の前で手をくみ、試合開始を待った。

