あと数日後に大会を控えた先輩に、勇気を出してあのマスコットと手紙を渡した。
照れながらも、とても喜んでくれる先輩を見て、私もとても嬉しかった。
あと数日間、まだこうして放課後に先輩の野球している姿がみられる、そう思うと嬉しい反面、あと数日しかないことに寂しさが込み上げてきた。
グランドにいる先輩を見つめる私。
何故か視線を感じて手前の校庭を見る。
そこには陸上部で活動している、中島君がいた。
私をじっと見つめ、何だか悲しそうに感じた。
目が合ったから、微笑み会釈をした。
すると、向こうも同じ様に返してくれた。
何だろう…。この気持ち…。
何で中島君はこちらを見てたんだろう。
それにあの悲しそうな目は何なんだろう。
そばにいる、りこちゃんがこう言ってきた。
『やっぱなぁ!中島って陽子のことが好きでしょ』
『え?まさか~違うでしょう…(笑)』
『絶対そうだって!
だって今だって陽子のこと見てたじゃん!』
『えー?たまたまじゃん?』
『だって目が合ったでしょ?』
『う、うん。でも、たまたま上見たら私たちがいて、ぼぅっと見てたら目が合っちゃった。
それだけなんじゃない?考えすぎだよ!』
そういう私に『そうかなぁ…』と首をかしげるりこちゃんは納得いかない感じだった。
私は続けて言った。
『だって、もし仮にそうだったとして、私、何も中島君から言われてないよ?
もしそうなら言ってくるでしょ?
だから、違うんだよ』
りこちゃんにそう言うことで、私自身にも納得させていた。
『そうかなぁ…。絶対陽子のこと、好きだと思うんだけどなぁ…』
りこちゃんは納得できない様子でいたが、話をそらしてその話を終わりにした。

