じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

名前も知らない先輩。

時折みせる笑顔や真剣な眼差しと、遠慮がちに、しかしどこか芯の強さを感じるその人に私は虜になっていた。

翌日、りこちゃんから、あの先輩の名前とクラスがわかったよ!と教えられた。

名前は水谷 隼人。
1つ上の学年だ。

先輩への思いを何日も何日も確認し、どんどん大きくなるこの思いをどうしたらよいか、りこちゃんと話をし思いきって告白することにした。

方法は手紙に想いを綴り、下駄箱に入れる、というものに決めた。