相変わらず、私の心は水谷先輩への゛好き゛でいっぱいだった。 先輩は私と同じ市内の、駅の反対口の方に住んでいる。 登校の時は途中から同じ道を通って偶然、会うこともある。 帰りも一緒になることがあると、たまに途中まで一緒に帰ることもあった。 そんな日は一日中、ひとり、にやけが止まらない。 会うと先輩はいつも優しく楽しく話をしてくれたから。