『でも、けんちゃんのおかげで、今はあの大きなカベをこんなにも簡単に乗り越えられたの。 それは、けんちゃんが私を大切に想っていてくれて、幸せにしてくれてるからなんだよ。 だから、私は本当に幸せなの』 『…陽子』 まだ教室には何人ものクラスメートが残っているというのに、彼は構わずに私を抱きしめた。 『ありがとう。俺もすごく幸せだよ。 陽子にずっと片想いしてきたけど、こうして今は僕の恋人としてそばにいて、抱きしめられる。 幸せだって言ってくれて、すごく嬉しい…』