でも、忘れてはいない隆君のこと。
私は中島君に、何があったのか、全て話してあった。
『僕がもっと早く、緑川さんに告白してれば、緑川さんも隆もこんなに傷つかずに済んだだろうに…。
勇気がなかった自分を叱ってやりたい…』
彼はこう言って私を慰めてくれた。
彼のせいではない。
私自身が甘い安易な考えで行動してしまった結果なのだ。
私は、もし時間を戻せるなら、あの時の自分の間違った選択を制止したい、
あの時の自分を叱ってやりたい!と思った。
私の方こそ、勇気を出して中島君に甘えていたら、何かが変わっていたのかもしれない。
そう思った。
過去にはもう戻れない。
今をどうするか、どうやっていくか、それを考えなければいけないのだ。

