じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~


隆君は私の住む町から3つ向こうの駅の町に住んでいる。
それなのに、自転車で通っている。
以前は電車だったような…。


聞けば自転車なら私と一緒に帰ったりも出来るし、私のバイト先にも行きやすいから、らしい。


隆君の家とは反対方向の私の家。
私と同じ方向へ帰ろうとする隆君を止めた。


『あれ?隆くんちは反対の方だよね?
じゃあ、ここで!』


すると


『え?今日はせっかくだからみっちゃんを家まで送ってくよ』


家まで?いやいや。そういう付き合いでもないのに、家までなんてやめてほしい。
万一、ご近所さんや家族に見られたら、付き合ってると勘違いされちゃうかも…。


『家までは、さすがに…』


『じゃあ、せめて近くまで。
もう少し一緒にいたいから!』


そう言って、彼は自転車をこぎ出してしまった。
彼の家とは反対方向へ。