廊下から中の様子を伺う。 確かに隆君は下を向いて暗い顔をしていた。 『おい!たかし! 愛しのみっちゃんがお前を心配して、会いに来てくれたぞ!』 そう言って隆君の方へ行った岩山君。 その瞬間、隆君がパッと顔をあげ私を見て、みるみる一瞬のうちに明るい顔になった。 立ち上がり、にやけながらこちらへ向かってくる。 『みっちゃん!来てくれたの? すっごい嬉しい…。ありがとう!』 そう言われて、こっちまで照れてしまう。 まぁ、半ば無理矢理に私はここへ連れてこられたんだけど…。