『みっちゃーん!』
こんな時に岩山君、登場。
手招きされて廊下に出る。
『みっちゃん、数日ぶり!
あいつがみっちゃんに会いたいって言うとんねん。
でも、あいつ、自分が行ったら迷惑なんちゃうか思うてん。
悪いけど、ちょっと一緒にあいつのとこに、会いに行ってくれへん?頼む!なっ?お願い!』
両手を合わせてお願いされる。
これで行くと、私が隆君に気があるみたいじゃない。イヤだよ。
そう思っていたとき、岩山君がこう言う。
『あいつ、俺はみっちゃんに嫌われてるんだ。
もうダメだ…って落ち込んどるんよ。
なっ?悪いけど慰めてやって!』
どうして急にそんな風に?
あんなにグイグイ押してきてたのに…。
岩山君に背中を押されて連れていかれるように、隆君のところまで来てしまった。

