あれから数週間。
私は水谷先輩ロスで元気がない日々を送っている。
隆君は、あれから数日で元気を取り戻し、私へのアピールも増えてきた。
岩山君や熊倉君の協力で、私と隆君を近づけようとするのは、私にはバレバレだった。
ある日のバイトで、いつものように暗くなった店の目の前を見ていると、何と水谷先輩が店に入ってきた。
『いらっしゃいませ!』
『先輩!』
『やぁ!元気だった?』
『はい、何とか。先輩は?』
『うん、頑張ってるよ!今もバイトの帰り』
『そうなんだ!お疲れさま!』
『うん』
『えーっと、持ち帰りも出来るのかな?』
そう言って、テイクアウトの注文をしてくれた。

