続・電話のあなたは存じておりません!

 ーー何なんだ、この人は。

 まるで芸能人みたいじゃないか!

「に、似合ってます、凄く!」

 心臓の高鳴りが半端ない。

 素敵、とどこか(ほう)けた顔で恍惚な吐息を漏らすと、サングラスを外した彼に「芹澤さん?」と不思議がられた。

「ありがとう、嬉しいよ。サングラスって普段必要なかったから、実は持ってないんだ」

「え。そうなんですか?」

「うん」

 ーーよかったぁ。

 ナイスセレクトだと思い、心の中でガッツポーズを決める。

 一瞬、メガちゃん先生だと思い出した事を告げようかと思ったが、何となく秘密にしていようと思った。

 特別理由もなく、本当に何となくなんだけど。ここぞって時に呼んでみようかなぁ、なんて……密かに企む。

 私はワイングラスを持ち上げ、フッと今着けている下着に意識を向かわせた。

 彼へのプレゼントを買った日曜日。

 衝撃を受けた事で、うっかり新しい下着を買い忘れていた。

 なので、今日を迎える前に由佳と沙奈江に付き合って貰い、好みの下着を上下揃いで購入していた。

 上のブラは極力谷間を強調してくれるもので、下はサイドに紐を使った生地が少なめのショーツだ。