「…君、言い方は冷たいのに温かいね。」

「身体まで冷たかったら死んでるでしょ。」

そう言って、顔を見合わせて、私達は笑い合った。

「僕も、好きです。一目惚れ……でした。」

顔を赤くしながら彼が言う。

そして、どちらからともなく唇を重ねた。

今度のキスは、とても、とても、幸せで、温かかった。





                【Fin】