ねぇ、好き。

嫌だ。

もう会えないなんて嫌だ。

「じゃあ——」

「ねぇ…行かないで。」

「………え?」

やっと、素直になれた。

今まであんな態度をとってた私がいきなりこんなふうに言うなんて、信じられないだろう。驚くだろう。

どうだっていい。

私は今この想いを伝えたい。

振られるのはつらいけど、勘違いされたままなんていやだ。

「あの人は、彼氏じゃない。彼氏なんていない。これまでも、ずっといなかった。」

ずっと、適当に笑顔を返してた。

嫌われるのも好かれるのも面倒くさいからって、適当に笑顔で話しといた。

自分の酷い性格も、学校では隠してた。

「だけど、今は彼氏にしたい人がいるの。」

こんなふうに思ったのは。

思えたのは、初めてなの。

「…っ、そっ…か。」

気のせいかな。

そう思いたくて、見間違えてるだけかな。