ねぇ、好き。


わからない。

恋愛なんかしたことないし、私がこいつ…——橋田洋介のことを好きなのかどうかもわからない。

わからない。わからない。

わからないばっかりで自分が嫌になる。

何も言えない自分が嫌になる。

「…ハ……ッ、『諦める』? そもそも好きでもなかったくせに。たまたま会ったのが可愛い子だったって理由で話しかけてきただけのくせに!」

なんで…?

なんで私こんなこと言っちゃうんだろう…。

これじゃ嫌な奴だよ……。

好かれるどころか嫌われ…——。

“嫌われちゃう”?

なんで?

嫌われたくないの、私?

ねぇ、嫌われたくないの?

誰からも好かれたいと思ったこともなく「嫌われてもいいけど面倒くさいから適当に友達付き合いしとこー」っていつも考えてる私が?

…ありえない。

この人のことを好きになるなんて。

この人が私を好きになっても、私がこの人を好きになるなんて、ありえない。

「っ……」

ありえない、はずなのに。

どうしようもなく、苦しい……。