ねぇ、好き。


「もう一度言うけど。私、あなたみたいに自惚れてる人嫌いなの。」

「なんで? 僕のことずっと見てたじゃん。」

あなたの顔すらまともに見たの今日が初めてなのに私があんたを見てるわけないじゃん。

「わかった。照れてるんだね? じゃあ今からキスします。キスの上手さを知って。これからゆっくりと教えていってあげるから付き合って。」

え、何こいつ気持ち悪い。

フラれてるのに『キスします』?

意味わかんない。

そう思っている間にも彼は私に顔を近づけていく。

「近い、です」

一応私だって女子だ。

こんなに顔が近かったら反応してしまう。

もちろん、気持ち悪すぎる、と。

いや、嫌いな人にキスされて嬉しい人いないでしょ。

彼を押して拒否するも、一向にやめない。

そろそろビンタの1つでもしようと手を振り上げると。