『咲夜が倒れたって?了解、今行く』

『咲夜が…。分かった。何か必要なものはある?』

「……私もまだ病み上がりなんです。少しの食事と…あと、風邪薬をもらえますか?」

『分かった。少し時間がかかるかもだけど。じゃね』

「はい、お願いします」

 冬麻さんに電話をかけている間に、秀也さんが来てくれた。

「大丈夫か?ことね」

「はい、私は大丈夫です。それより咲夜さんを…」

「どうすりゃいい?ベッドか?」

「はい、そう…ですね」

 咲也さんをベッドに寝かせた後、すぐに冬麻さんが部屋に入ってきた。

「あぁ、もうここまで。はい、食事と薬」

「ありがとうございます」




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