…そういうわけ!

思い出したら、涙が出てきそうで。急いで目を擦った。

今はそんな過去、関係ない!どれだけ頭が悪くても、あたしはあたし!花守学園生徒なんだから!

《新入生の皆さんは、花を貰って教室に入りましょう。》

そんな放送が耳に入った。

いけない。早く行かなくちゃ。
そうして私は、この学園生活、最初の一歩を踏み出したんだ。