|《ガチ告白》


半信半疑で俺は今日この場所に立っている。
そう。昨日の事が本当かウソかどっちか確かめに来たってわけ。

期待なんか一切してないぞ?ほんとだからな????

スマホを確認してはしまうの繰り返し。

それにしても遅い。もう予定の時間から15分すぎている。

ほ、ほら。やっぱり噓告白じゃねーか。ぐすん…。

目から汗が出そうになったのを必死に抑える。

もうあきらめて帰ろう。家に帰ってケーキでも食おうかと歩きだしたら…

「なんで帰ろうとしてるの???」

暖かい感じが目の周りを覆ったのがわかった。
こ、こいつ…。

「お前がお、おそいのが悪いんだろ!」

噛んでしまった。カッコ悪いなあもう。

「それはごめん。私役員だから会議が長引いてね。」

手を合わせて彼女は謝った。

「でも待っててくれたんだね。流石ワンちゃん」

頭をナデナデしてきた。少しうれしい…。気持ち悪いとかいうなよ、、、
俺は別にドエムじゃねーからな。多分。

「せめて犬系男子っていってくれ」

「もー怒らないでって(笑)ほら公園いこ」

彼女は俺の手を引いて公園へとおれを連れていった。


~~~


「ここでいっか。じゃあ改めて。ずっと前から貴方のこと狙ってました。
是非付き合ってください」

彼女は頭を下げた。

えええええええ?!?!?!?!?!
やっぱガチなのか。

でも…

「悪い。俺真由美のせいで若干女性恐怖症なんだ。だから君とは付き合えない」

すまん。ほんとは俺も付き合いたいんだよなあ

「え?そんなのわかってるわよ。だからあなたの事が好きなの。
これから私色に染まってくれると思って告白したのよ」

彼女の言ってることがあまり理解できなかったがもう投げやりになって

「そこまで言うなら、じゃあ、こちらこそ、よろしく」

こいつが彼女ならまあいいんじゃね。かわいいし。

でも俺はこれから恐怖することになる。
ヤンデレとはもはや人間ではないことを…。