だぶるべっど

じゃあ、おやすみのチューをしよ、と彼女は目を閉じた。こうやって改まれると恥ずかしいなと思いながら、彼女と唇を重ねた。しかしおやすみのキスにしては深すぎる、性欲のにおいがしたキスだった。唇を離し、また重ね合わせる。今度は、舌を絡ませた。彼女の舌が口の中を駆け回る。唾液の交換をして、お互いの口が唾液の糸を引く。ここから先は、雰囲気に呑まれ、本能で動いていた。