固定された腕を見てから、窓に寄り掛かる。 麻がエンジンをかけた。 「麻ってシュウさんと住んでるんだよね?」 「ん。そうだけど」 「二週間くらい置いて欲しい」 「えー俺複数プレイとかは、」 「このままじゃ自分のことも自分で出来そうにないので」 「無理やりなのは結構得意」 「そんなことは聞いてない」 電話が終わった。 「分かった。家賃は日割りで取るぞ」 「……それは緤さんにつけておいてください」 シュウの了承は得た。 緤の家と同じくらいの大きさ。 三人いてもスペースが余るくらいだった。