「この短い合宿の間に距離を縮めようと思ってんねん。」
「距離?」
「そや。向こうも未茉の友達や思うて遠慮してうちに積極的に来れんと思うねん。」
「ほうほう…」
「せやからここは、うちからいつ来てもオッケーやちゅー受け入れ体制を整えとこっちゅーわけだ。分かるか?」
「おー。分かった。分かった。・・・ん?」
未茉はない頭を働かせハタッとあることに気づき固まると、
「なんや?」
「なんだそっかー。最近匠兄が様子おかしかったのは静香のせいだったんだぁー。」
納得したわ、とポンッと手を叩きながら未茉は頷くと、
「なんやてぇっ!?」
「最近ずっと匠兄あたしによそよそしかったんだよ。だからてっきり嫌われてんのかって悩んだけど、そっかー!あたしの友達だから静香が原因だったんだ!!?」
「なんや……匠さんそんなうちのことで苦しめてたとは…」
「なぁーんだっ!よかったぁー!!匠兄も言ってくれりゃーよかったのに!!まっ、いいずれぇか!静香なんかを好きなんてよっ!!ぶっあははっ!!」
笑いながら胸の歯がゆさが取れて、あーすっきりしたぁー!!と再びベッドにごろんっと横になる。
「あーなんちゅー罪な女なんやうちは……この美しさが罪だと知った小学三年の頃、あえて男っぽく振る舞うも、ずっと男の視線は避けられんかったわぁ~」
バカにされてることも耳に入らないくらい静香は体をくねらせながら手鏡で自称美貌の肌に確かめるように触れてると、
「・・・おいっ!集合だっつってんだろっ!!?何回言わせんのよ!!!」
ーーバンッ!!と思いっきり部屋の扉を開けられ再び田島に雷を落とされる二人なのであった・・・。



