「……ごめん。」

健が出ていき二人きりになり静まり返った部屋で勢いで言うはずもなかった告白をしてしまった匠はどう会話ん続けていいのか分からずに謝ると、

「え何が?」

突然の謝罪に未茉は目をぱちくりさせていた。
「何がって…だから。」
「?」
「……」
匠は思った。
もしかしてまるで分かられてないのかと。妙な冷や汗が出てくると、

「健兄、怪我大丈夫なのかな?」

出ていった扉を見つめる未茉の横顔から出てくる言葉は健を心配するものだった。

「ああ…突き指?」
「突き指くらいって言い方悪いけど健兄の性格上、国体くらい大きな試合ならテーピングでもしてでそうなのに。」
「…確かに。言われてみればそうだな…。」

さっきの告白もよく認識できないくらい彼女の頭は健でいっぱいなんだと匠は今気づいたのだ。

「なんか健兄らしくないっていうか。」
前にも告白された時、インターハイで怪我した時だった。
「弱音とか吐けない分、一人で苦しんでるんじゃないかな…もしかして。」

「そんなに健のことが気になるなら湊となんか付き合うなよ。」
ため息ついた匠がそう切り出した。
「未茉、健のこと好きなんだろ?湊のことは高校で仲良くしてるからそう錯覚してるからじゃないのか?」

「違うよ。」
「じゃなんで…」
「翔真は別。本当にすげー好きなの。」
「……」
あっさりときっぱり否定する未茉に匠は驚いた。