「ひゃほぉぉーいっ!!!」
洋室タイプの二人部屋に入った途端、荷物を放り投げふかふかなベッドにダイブする静香の上に更に未茉がダイブする。
「あはははっ!!未茉重いしくつぐったいちゅーねん!!」
「だって静香とお泊まり久々なんだもーんっ!!!嬉しいぜ!!!」
「未茉……ウルッ。」
さっきまでの喧嘩はどこへやら、親友二人は仲良くベッドの上でじゃれ合ってると、
「ほら、集合だぞ。二人とも」
コンコンッと扉をノックしながら星河匠が入ってくると、
「匠さんっ…!!!!♡♡」
静香は目を輝かせ未茉を撥ね飛ばし、ベッドから起き上がる。
「ぶっ!!」
床に叩きつけられた未茉は、
「静香っ!いってぇ!お前何しやが・・」
ぶつけたおでこを押さえながら言うと、匠が出ていったのを確認した静香はサッと未茉の肩を寄せて、
「未茉っ、うちな、匠さんにほの字やねん!」
「ほの字!?」
「そうやねん!そして向こうもうちにほの字やねん!」
「ぅえっ!?そうなのっ!?」
「なんや・・そのぅえっちゅーのは。」
「いや、匠兄ならもっと上を狙えるような気がして」
「うちより上がどこにおるっちゅーねん!!」
「いてぇっ!!」
バッコーンッ!!っと未茉は頭を叩かれる。