TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





「背よりも胸をでかくしろよ。お子ちゃま。」
「うっせー!胸なんかいんねーんだよ!!」
笑いながらベッドに未茉を降ろすと、
「はぁ~~~。気持ちいい幸せぇ~~。」
ふかふかのベッドに顔を埋めながら潜り、

「今日ここに泊めてくんなーい?」
「いーけど。」
「あたしの部屋によー匠兄と静香が…」と言いかけると、
パチッと電気の消える音がして部屋は真っ暗になった。

「えっ!!?停電っ!!!?」

未茉は驚いてガバッと起き上がると、
「ああ。真っ暗すぎるとこぇーか。」
健はベッドスタンドのスモールライトを驚く未茉の体の前を覆い被さりながら手を伸ばしスイッチをつけ、

「はっ!!?」

その凛々しく鋭く尖ったような眼差しを向けた横顔から首筋の顎ラインまでの曲線美はまるで絵になる彫刻のようだ。
がっちりと膨れ上がった筋肉の二の腕に通していた白いティシャツを廻りあげ、

ーーパサッと床に投げ捨てると、少し乱れた黒髪が薄暗さの中でまた無駄に色っぽく目を見張った。無駄な脂肪などない鍛え抜かれた上半身のお目見えに

「っーか、すげー・・筋肉・・・久々に見たな。健兄の裸。」

状況をよく理解してない未茉はとりあえず目の前の健の筋ばった細マッチョにも関わらず割れた腹筋と二の腕と厚い胸板に目が釘付けになった。

「おー、鍛えてるからな。好きなだけ触れ。」
ニッと微笑みながら未茉の手を自分の胸に触れさすと、
「いや、いーよっ!なんか緊張するし!!」
すぐにその手を引っ込めた。