カァカァッ…………
夕焼けに浮かぶカラスが遠くで泣いていた。
「あり?・・翔真は??」
未茉はキョロキョロと辺りを見回して翔真の姿を探すも、
「おーいっ、翔真くぅーん。スケベな翔真くぅーん。」
と控えめに呼んでみるも返事も羊頭もどこにもない。
「あり・・・・。まさか・・」
(夢っ!!!?)
「うおぉぉぉぉ~~~~嘘だろ!!こんな真っ昼間からスケベな夢を見てたなんてっ!!!」
思わず自分の辱しめに未茉はベンチでゴロンッゴロンッと体を転がし、
「茨城おそろしや~~~はっっ!!!!」
公園の時計を見てハッとし、時間を見て驚き飛び上がる。
「5時っ!!!?」
とにかく急いで戻らなければっ!と走り出すも、
「腹へったぁ・・・」
ぐぐぅーーっと地鳴りのようなお腹の音に、足が止まる。
「金・・・」
自分の中のポケットの裏地までも引っ張りあさるも、もちろんお金などあるわけもなく、
「スマホもないしぃーーあーーもーー腹減ったぁぁぁっ!!!」
道ばたでがに股で座りこみ、大声で叫び出すも、
しぃーーんっ。
どこまでも続く道路に畑の向こうに見える民家がぽつりぽつりと見える程で人も通らず未茉の声は空しく響くだけだった。



