「お前以外と器用だな。」
大きな手で細かいテーピングを、朝自分でやってるのよりも断然上手だったので驚いた。
「北ほどじゃないけど、未茉ちゃんの手当て色々してきたからなぁ。」
思い返したようにしみじみ答えながら軽く腕のストレッチマッサージもしてくれた。
「痛い?」
「いや意外と今日痛くなくて助かってる。ただシュート感覚ブレっけど。」
「そういうの分かるんだ?凄いね。」
「大丈夫、サンキューな!」
自分でも軽く左肩を回しながら微笑むと、
「ん。」
何気なく頷く翔真の優しい笑みに、未茉はドキッとしてしまい、ふと我に返った。
「いつもならばここでキスしてたよな。」
「え?」
物思いに耽った顔で唐突な未茉の一言にびっくりして翔真は目をぱちくりさせた。



