「あ!未茉戻ってきた!!」
コートに戻ってくると、ららが手を振り駆け寄る。
「あ…」
それに気づいた翔真も、「ちょっとごめんね」と女の子達から抜けて、

「未茉ちゃ…」と呼びかけ向かってくるので未茉も気づいて「おお。」と気づくが、


「未茉!」
反対側から名前を呼ばれて引き戻された。


「嵐!」
「おお、お疲れ。悪いんだけど少しだけインタビュー受けてくんない?」

「インタビュー?お前の?」
「ああ、だりぃかもしんねーけどさ、俺この試合のテレビのコメンテーターでさ。短めでいいから頼む。」
「ったく。なんか奢れよ。」
「おう!アイスでいいか?」
「ずいぶん安上がりじゃねーか!キングの癖によ!」
仲良さそうに笑い合う姿に翔真は、声をかけられず足が止まった。


「…」
不破とららもそんな翔真には気づいていた。