TIPOFF!! #LOVE AUTUMN





『名古屋第一高校二年 エリー・杉浦ジュリさん』


「175センチ57キロ、三人よりすらっとして細いけど、顔からして速そうっていうか、うまそうだな・・。ハーフなだけに。」
「アメリカと日本のハーフで、アメリカの高校行ってる留学生で、アメリカの高校で優勝経験ありだって。」
「っーかエマ以外175cmオーバーて過ごすぎだろ・・・」
東京代表男子の応援シートではメンバー登場だけで、戦意喪失してしまう破壊力のある豪華な布陣に開いた口が塞がらなかった。

「東京のメンツもこのメンバー見るまでは勝てるなとか少しは戦えるかなとか思っちまってたろうけど、これで希望なんて持てなくなったんじゃないか?」

始まる前から勝負あったな。と不破は、田島と石井と前園の曇ってく顔色を見ながら、いい気味だとクックッと笑い出す。

(私と静香に止められるだろうか…この高さを…)
インターハイの時に戦った時とまたメンバーが変わっていて、留学生のエリーが加わった愛知はまた一味も二味も違って見え、石井はゴクッと音を立てて生唾を飲み込んだ。

緊張感が頂点に達する中、
「思い出した!!」と未茉は突然閃いたように手を叩き、エリーを指差した。

「お前見たことあると思ったら、前にアンダー17で戦ったことあるな!?」

「うん。ミマ覚えてる。」
少し片言の日本語でエリーは答えて握手をして、二人は軽くハグし合うと、ぎょっと大成メンバーも驚く。

「なんだあの二人、ハグしてるぞ」
「知り合いか?」
ざわざわと客席は不思議な組み合わせに目を見張る。

「なに。なんの知り合いよ」
田島が未茉に尋ねると、
「だからアンダー17の時、世界で一緒に戦ったんだよ。」
けろっと答えるが、これは凄いことであった。