「おい、湊大丈夫か?」
ハーフタイム中トイレにこもりっぱなしで後半開始のブザーのほんの数秒前にコートに駆け足で入ってくる姿に工藤監督も心配になるも、

「はい!」
「・・スッキリしたか?」
「めっちゃくちゃ!」
そんなはっきりと気持ちいいくらいのスッキリした表情で返事され軽快に走ってくので、

「神の子も普通の人間だな・・・。」


後半開始のブザーが鳴り、東京ボールからスタートすると、駆け出した翔真はパスを貰うと、空中で190cmの高さを誇るセンター二人を交わし、

力強いダンクを決める!!


「「うぉぉおおっ!!!」」
あのセンターを一年が交わしたぜっ!と会場中がどよめきながら東京の今回初のダンクに沸いた。


「お前トイレにいてなんでそんな汗だくなんだよ・・」
なんかうっすら嫌な予感がする・・と前半とはまるで別人の表情の翔真にマイクが尋ねるも、

人の話も聞かず「にこっ」と未茉のいるベンチの方を見て微笑んでるので、

「・・勝たなかったらただじゃおかねーからな・・・!!」
マイクも怒りに任せ相手ボールのパスを奪い、一人走り出していた翔真に前へとロングパスを出すと、
「!?」
あえてスリーポイントの位置で止まり、

「おいおいっ!そこは普通にレイアップ決めてこいよ!!」
匠もマイクもドフリーなんだから確実な二点を普通選ぶだろう!と驚き叫ぶも、

ーーシュッ!!
背後から走ってきた伸びるマークマンの手を交わし、3ポイントシュートを打つ。

パサッ…!!
体勢を崩しながらのシュートフォームにも関わらず、翔真はスリーポイントシュートを沈め、

ピー!!
「「バスカンだぁ!!!」」
わぁぁあ!!とバスケットカウントを貰い、会場中の度肝を抜く。