「っとに!!!なんなんだよ!!あのブスは!!」
練習中も散々静香に付きまとわれた不破は、苛々しながらタオルを振り回し、昼食休憩を取りにホテルに戻る。
「ブスとか言うなし!!まんざらでもないんじゃないの?」
ららが不破を睨むと、
「はぁ?!おめぇ…」
「相変わらず仲いいな。」
試合会場へと向かうマイクが二人を見かけニヤニヤと微笑んだ。
その横には脱走しないように翔真も連れられてる。
「誰がだよっ!!!」
不破が唾を飛ばしながら大声で全力否定をすると、
「残念。先ほど、静香ちゃんっていう新しい彼女ができたみたい。」
にこっとららは笑って交わした。
「静香ってお前、わりとストライクゾーン広いな。」
「ばっか!!真顔で言うんじゃねぇっ!!ちげーだろっ!!誰があんなブス!!!」
「…ブスってそんな失言ないだろ。」
たまたま一緒にいた匠の耳に届くと、不破に注意をした。
「あ?てめぇのとこの女共の教育がなってないからだろ!!」
「静香ちゃんはとてもいい子だよ。失礼だが君のその態度の方がよっぽど教育なってないんじゃないか。」
「ちょ、ちょ、ちょっ。落ち着け。」
嫌悪な空気を止めに入るマイクは、
「悪いな不破、俺らこれから試合なんだ。ここらで勘弁してくれ。」
「続きはうちとの試合でカタつけてやるよ。ああ、でも今日の試合お前らが勝てれば、だけどな。」
あえて挑発的な態度をとる不破に、我慢ならない匠がマイクの手を振り払って前に出ようとした時、
「不破さん、今日勝てたら明日の試合楽しみにしてますね。」
にこっと翔真が微笑むと、殺気立っていた不破も何も言わずに休憩所へと向かった。
(さすが湊…)
ららは喧嘩にならずほっとし、「さんきゅ!」とアイコンタクトを翔真にして、不破の後を追った。



