国体本選トーナメントは千葉の会場で、計五日間に渡って行われる。
全国の各都道府県代表の48チームの予選を勝ち抜いたチームが9月14日からの三日間での勝ち抜き戦方式で、17日18日は男女の決勝戦だ。

早い話、一回でも負けたら即敗退になりご帰宅で、三日間の試合全て勝てば決勝に駒を進めることができるが、国体こそが各都道府県の一番のスタープレーヤーの寄せ集めチームなので、学校別よりも断然個々のレベルは上がる。

よって個々のレベルが高い翔真や未茉は夏の全国大会出場できなくてもお声がかかったのもそういうことだ。

⚠️中にはもうチームとして出来上がってる全国レベルの高校とかは、その高校の選手だけで出場する都道府県もいくつもある。エマ率いる名古屋第一や嵐のいる福岡もそうだ。

大体がインターハイ予選などでベスト5に選ばれた選手を参考にしてバランスよく寄せ集めることが多い。
大体この大会で活躍する選手は、ほぼ将来バスケ選手になることが見越されているといっても過言ではない。


「「きゃあああっ!匠さぁあーん!!湊くーん!!マイクー!!」」
そのため宿泊施設には全国からくる追っかけファン達がつめより女の子達がバスに向かって手を振る。

「うわっ、すげ。まるで芸能人じゃん。」
その光景に未茉は驚くも、
「うちああいうチャラチャラした脳ミソ空っぽ女嫌いやねん。」
静香は嫌みをはきながらバスを降り、

「ほらそんなとこおったら邪魔やで!!!!」
荷物を振り回しながら押し詰めてくる追っかけ達に塩を巻いてくと、

「ちょっと何よあのデカイ子…」
「東京って女子は本当にびっみょー」
ヒソヒソと出待ち女子達は文句を言い出すと、

「あ?こっちは遊びちゃうで!!あんたら暇人とはちゃう。試合しに来とるんや!」
「ほら静香、相手にすんな!行くぞ」
石井に引きづられるようにして宿泊施設に入ってく。