時は同じ頃、大成校内では明日の国体に向けて女子は自主練習に励んでいた。
が、
「くっぁあぁあぁあぁああっ!!!」
怒号のような静香の悲鳴が女子バスケ体育館には響き渡った。
「うるせぇーぞ!!静香ばかやろぉ!!練習中だぞ!!!」
明日の愛知戦に向け緊張感たっぷり真面目に練習してる中、突然の静香の声に部員達が一斉にぶちギレた。
「たっ田島さんこれ見てくだはい!!」
給水中の静香がスマホを開き、明徳の生徒のSNSをクリックすると、文化祭での翔真の大告白の動画が流れた。
「「...なんだこれ」」
「呆れて空いた口も塞がらないってこのことをいうんちゃいますか!!?明日が運命の愛知戦やっちゅーのにあのスケベ達は文化祭でちちくりあってるんや!」
「ちちくりって静香..」
なんか違うだろそれと部員は突っ込むも、焼きもちなのか苛立ちなのか分からない静香は、ハレンチや!ハレンチやで!!と大騒ぎしてる。
「くっだらねー。」
「明日白石動き悪かったら引きずりおろす」
部員達が中指たてながらひきつりながら自主練に戻ってく。
「あれ、田島さん帰られますの?」
いつもなら一番にいい反応するはずの田島が無反応のまま、一足先に体育館を後にしようとするので声をかけた
「マッサージ寄ってこうと思って」
「その方がええですな!リラックスが大事ですわ!!明日は未茉も加わるでエマに勝てますわ!!」
鼻息を荒くしてガッツポーズをする静香に、
「…どうかな。」
クールに放つ言葉と共にすたすたと体育館を出ていく。