「うっうっうっ・・・酷いんやぁ酷いんやでぇぇぇ~~~~~」

部屋に戻ると静香は枕を抱えながら濡らし泣いていた。

「あんたらのせいやぁっ!!あんたらがいけんのやぁぁっ!!」
「なんでだよっ!!」
身に覚えのない八つ当たりにオラッと未茉は静香のケツを蹴りながらお菓子を頬ばってると、

「親友が泣いとる時にようお菓子なんか食ってられんなぁっ!!?」

バリッ!とポテチの袋を取り上げて未茉の頭を叩くと、
「いッてぇーー!!っーか菓子返せよっ!!こらぁ!!」
静香の上に乗っかりプロレス技をかけると、
「痛いっ!痛いで!!堪忍やっ!!」
「ざまぁーみろ!!」
足をバタつかせ白旗をあげる静香の手からお菓子を強奪し、ポリポリと食べると
「国体選手にプロレス技かけるなんてなんちゅー神経しとんねん!あんたは!」
「あ?国体選手に色仕掛けで迫るお前の神経の方がよっぽどおかしいだろ。」

「ちゃうで・・・」

また思い出してしまったのか突然涙を浮かべて静香は
「匠さんうちに告白しに来てくれただけやのにうちが勝手に盛り上がりすぎてひかれてしもうたのかもしれん……」

「ふーん。でも好きなら盛り上がりゃいーじゃん!案外匠兄も決める時に決めらんないんだなぁー。」
まさにその通りとは・・・・、
露知らずあぐらをかきながらお菓子をボリボリと音を立てて食べる未茉。

「順序っつーのが大事やねん!!」
「そうか?好きなら襲えばいいじゃん。」
「なんや…… 未茉。さすが湊とヤりまくってる奴は言うことがちゃうねんな・・・はぁ~~関心するで。」

「ヤ・・・・ッ!!?」

バサッ!!と手からお菓子を落とすと、
「なっ!!なんやっ!?その反応はっ!!?冗談やで!!?ほなあんたら・・・」

「ス・・・」
「ス?」
「スケベなことはした・・・」

「なんやとっ!!?スケベちゅーのは、一言で言うとどんなことやねんっ!!!!」