「あれ翔真は?さっき白石が探してたぜ。」
一人1Bの模擬店に戻ってきた三上の浮かない表情に結城は駆け寄り尋ねた。
「俺が悪いんだ。口出しなんてするつもりなかったのに。」
同じ中学でほぼ一緒に過ごしてきた今の今まで翔真のあんな思い詰めた顔を友人としてみたことなかった。
助けてあげたい気持ちが裏目にでてしまい、なおさら追い詰めてしまったことに深く悔やまずにいられなかった。
「俺が悪いってなんで…」
今日はようやく白石と翔真が付き合うめでたい日になる予定じゃないのか?
そんな空気がまるでなく、一人状況についてけない結城だったが、帰ってこない翔真にも三上の重い表情にも嫌な予感はしていた。
「「きゃぁああああっっっ!!!」」
そんな時、疾走中に参加していたお客の女の子達が物凄い悲鳴をあげて帰ってくる。
「なっなんだ?!」
結城は驚いて振り向くと、キタローのハンター姿にお客の女子達は降参とばかりに走って戻ってきた。
「えっ!?キタローがハンターやってるの?」
そりゃ普通に怖いだろう...と驚く。
「だって目玉の湊も白石もいないんだぜ?人手不足もいいとこだよ!!」
「調理部パン完売だっていうし」
当番のクラスメイトまでも怖さを感じなからも苦肉の策だと言う。
「だからって・・・」
怖さのあまり減点にならないか心配してると、
「約束通り、白石と湊に一票宜しく。」
キタローがギブアップしたお客の女の子達にそうお願いする。
「え~ぇ。もうあの二人別れたって聞いたのにぃ~」
面白くなさそうに文句たれるも、
「一位になったら、お前達が幸せになれる様、神に祈祷を捧げる。もしくは湊になんでもいうこと聞いてもらえ。」
「え~~♡♡マジ?!」
ころっと手のひらを返したように嬉しそうな声が響くと、キタローはニヤリと笑った。
「うわぁぁっ!!笑った怖い!!!」
バタバタと悲鳴をあげながら逃げていく・・・。



