“邪魔なんだ私は”
“消えるべきなんだ、私は”

消えないようにもがいていた自分の存在にグッとまた苦しくなるのと同時に、

「はぁあはぁはぁ」
呼吸困難になってしまったユリの症状が過呼吸だとすぐに見抜いた三上は、すぐに紙袋を探すも、見当たらないのですぐに保健室へとユリを抱き抱えて教室を出た。

「…あ!!」

急いで向かう途中で、立ち話をしていた健とマイクと鈴木にあった。
「え、なにどうしたの!」
「どうした!!?大丈夫か!?」

保健室に運ばれ、先生に見てもらうと容態が落ち着くまで休んでくことにした。

「…」
自分を追い詰めるように三上の顔色が悪かったこにすぐに気づいた健は、ポンっと肩に手を置き、

「俺が着いてるから戻んな。」

「え…」
「男バスの出し物もクラスの当番もあるんだろう?」
「けど…」
ユリを追い詰めた責任が自分にあるからか、言葉を詰まらせた。

「いい友達持って未茉も湊も幸せだな。」
この人はやはり凄いと思った。
柔い表情で気にすんな。と言わんばかりの視線は全てのやり取りを見抜いたようだった。

「うん。私もマイクも着いてるから大丈夫よ。任せて。」
そして鈴木にも、先輩であるマイクにも優しく頷かれ、彼女の為にも大事にはしない方がいいなと思い、お願いをした。